感動話

RACK2005-03-17

今日は書くことが無いので感動話でも投下

685 :チビ :03/03/29 15:51 id:HYuBYDJY
今日の朝、うちの猫が死んだ。

三ヶ月ほど前、あいつはうちに迷い込んできた。
ニャー、ニャー鳴いて、おれの後ろを付きまとってきたんだ。

元来、俺は猫が好きじゃない。犬に比べれば愛想も良くないし、
猫の鋭い目つきも好きじゃなかった。

でも、あいつは普通の猫とは違った。愛想を振り撒き、俺を見つけると
一目散で走ってついてくる、座ってるとひざの上にのっかってくる。
まるで、犬みたいな猫だったよ。

見た目にも、まだ小さくてさ。贔屓目抜きにしても、猫のえさのパッケージ
とかのモデルできるんじゃねーかってくらい、べっぴんさんな猫だったよ。
あまりにも、かわいくなってきちゃってさ。飼うつもりはなかったけど、
とりあえずえさを与えたわけ。

うちん家はさー、じいちゃんと、かあちゃんが動物嫌いだからさ、
「えさやって、居着いちゃったらどーすんの!」って反対されてさ。
けど「まあー、一回くらいえさやってもいいでしょ」って思ってさ。

それからさ、いつのまにかあいつはうちの猫になっちゃったワケ。
反対してた母ちゃんも「チビ、チビ」ってかわいがってさ。
じいちゃんも、最後まで反対してたんだけど、いつからか(反対してた手前もあって)
みんなに隠れて、煮干し与えたりしてかわいがってたみたい。
父ちゃんのかわいがり様っていったら異常だった。
もともと動物は好きみたいなんだけど、我が子の様にあいつを
かわいがってたよ。

あいつが来てから、我が家はあいつ中心の話題でよく盛りあがったりしてさ。
あいつは、いつからかうちの家族全員に愛されていたんだ。

昨日の晩からあいつは、居なくなってた。
「いつもの事で、まあまた戻ってくるでしょう」って楽観してた。

そして、今日の朝。
母ちゃんに、たたき起こされて「チビが前の道で、車に轢かれてるって
隣のおじさんが言ってる」って。
「はぁ?」おれは寝起きって事もあって話が良く飲み込めなかった。
とりあえず、母ちゃんと一緒に、見に行ったんだ。

遠目にも、何かが道端に死んで居る様に見えた。「まさかね」って。

でもさ、ピンクの首輪が見えた時、俺にはそれがチビだってことを
認識する以外になかった。

おれは、駆け寄って血だらけになった冷たいチビの体を抱き上げた

不思議にその時は涙は出なかったよ。まだ理解できてなかったのかも。
家まで連れて帰って、ダンボールにチビを下ろした時、俺の手に残った
チビの赤い血を見たとき、涙は溢れ出したよ。
「チビが何でで死ななきゃなんないんだよ」って、
まるでだだっこのガキみたいに号泣した。

それから、しばらくしてチビの墓を庭に作ってやった。
じいちゃんが「寂しがりやな猫だから、うちに埋めてやろう」っていうし。

全て、終わらせて、自分の部屋に戻って携帯見たら、待ち受け画面で
俺が撮ってやったチビがまっすぐにこっち見てた。
それ見て、また泣いた。

今、やっと気持ちも落ち着いてきた。
けど、チビとの思いでを思い出しては涙ぐんでしまう。

父ちゃんは早朝から出張出掛けてまだチビが死んだ事を知らない。
さっき電話あって「チビ帰ってきた?」て母ちゃんに聞いたらしいけど、
「まだ」って答えてある。
車で出掛けてるから動揺して事故でもあったら困るからって。

あんなにチビをかわいがってたんだから父ちゃんは
帰って事実を知ったら激しく落ち込むのだろう。

しばらくは、うちの家族の気は晴れないんだろうな・・・。

チビ、ごめんな。昨日の晩テレビなんか見てないでお前を探しに行けば
良かったよ。一人で死んでった寂しがり屋なお前の気持ち考えると、
涙が止まらないよ。暖かくなったらシャンプーしてやるって言って
たのに、してやれなくてごめんな。本当に、ごめんな。ごめんな。

・・・・・・・・・今うちの家族はお前が居ない喪失感でいっぱいだよ。

板・スレ違い、長文、スイマソン。

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