感動話
今日は書くことが無いので感動話でも投下
685 :チビ :03/03/29 15:51 id:HYuBYDJY
今日の朝、うちの猫が死んだ。三ヶ月ほど前、あいつはうちに迷い込んできた。
ニャー、ニャー鳴いて、おれの後ろを付きまとってきたんだ。元来、俺は猫が好きじゃない。犬に比べれば愛想も良くないし、
猫の鋭い目つきも好きじゃなかった。でも、あいつは普通の猫とは違った。愛想を振り撒き、俺を見つけると
一目散で走ってついてくる、座ってるとひざの上にのっかってくる。
まるで、犬みたいな猫だったよ。見た目にも、まだ小さくてさ。贔屓目抜きにしても、猫のえさのパッケージ
とかのモデルできるんじゃねーかってくらい、べっぴんさんな猫だったよ。
あまりにも、かわいくなってきちゃってさ。飼うつもりはなかったけど、
とりあえずえさを与えたわけ。うちん家はさー、じいちゃんと、かあちゃんが動物嫌いだからさ、
「えさやって、居着いちゃったらどーすんの!」って反対されてさ。
けど「まあー、一回くらいえさやってもいいでしょ」って思ってさ。それからさ、いつのまにかあいつはうちの猫になっちゃったワケ。
反対してた母ちゃんも「チビ、チビ」ってかわいがってさ。
じいちゃんも、最後まで反対してたんだけど、いつからか(反対してた手前もあって)
みんなに隠れて、煮干し与えたりしてかわいがってたみたい。
父ちゃんのかわいがり様っていったら異常だった。
もともと動物は好きみたいなんだけど、我が子の様にあいつを
かわいがってたよ。あいつが来てから、我が家はあいつ中心の話題でよく盛りあがったりしてさ。
あいつは、いつからかうちの家族全員に愛されていたんだ。昨日の晩からあいつは、居なくなってた。
「いつもの事で、まあまた戻ってくるでしょう」って楽観してた。そして、今日の朝。
母ちゃんに、たたき起こされて「チビが前の道で、車に轢かれてるって
隣のおじさんが言ってる」って。
「はぁ?」おれは寝起きって事もあって話が良く飲み込めなかった。
とりあえず、母ちゃんと一緒に、見に行ったんだ。遠目にも、何かが道端に死んで居る様に見えた。「まさかね」って。
でもさ、ピンクの首輪が見えた時、俺にはそれがチビだってことを
認識する以外になかった。おれは、駆け寄って血だらけになった冷たいチビの体を抱き上げた
不思議にその時は涙は出なかったよ。まだ理解できてなかったのかも。
家まで連れて帰って、ダンボールにチビを下ろした時、俺の手に残った
チビの赤い血を見たとき、涙は溢れ出したよ。
「チビが何でで死ななきゃなんないんだよ」って、
まるでだだっこのガキみたいに号泣した。それから、しばらくしてチビの墓を庭に作ってやった。
じいちゃんが「寂しがりやな猫だから、うちに埋めてやろう」っていうし。全て、終わらせて、自分の部屋に戻って携帯見たら、待ち受け画面で
俺が撮ってやったチビがまっすぐにこっち見てた。
それ見て、また泣いた。今、やっと気持ちも落ち着いてきた。
けど、チビとの思いでを思い出しては涙ぐんでしまう。父ちゃんは早朝から出張出掛けてまだチビが死んだ事を知らない。
さっき電話あって「チビ帰ってきた?」て母ちゃんに聞いたらしいけど、
「まだ」って答えてある。
車で出掛けてるから動揺して事故でもあったら困るからって。あんなにチビをかわいがってたんだから父ちゃんは
帰って事実を知ったら激しく落ち込むのだろう。しばらくは、うちの家族の気は晴れないんだろうな・・・。
チビ、ごめんな。昨日の晩テレビなんか見てないでお前を探しに行けば
良かったよ。一人で死んでった寂しがり屋なお前の気持ち考えると、
涙が止まらないよ。暖かくなったらシャンプーしてやるって言って
たのに、してやれなくてごめんな。本当に、ごめんな。ごめんな。・・・・・・・・・今うちの家族はお前が居ない喪失感でいっぱいだよ。
板・スレ違い、長文、スイマソン。
【感動】ハンカチ無しでは読めないスレ【希望】
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